忍者ブログ
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


2024/05/01 08:00 |
一を聞いて間違った十を知る
はじめての"家族"~設定以外のネタ。唐突に思いついた。

ルークが癇癪や我侭に走らず間違った理解をしたうえに特殊な心理状態ならネタ。

ほの暗くシリアスに厳しめに見せかけて最終目標は皆がルーク至上主義化という半ばギャグ。







ルーク。とてつもなく聡い子です。一を聞いて十を知るくらい。
ただし、その十はとてつもなく曲解した十だということが問題点。

まず最初、そうなったきっかけ。
屋敷に戻された頃は赤ん坊ですから事ある毎に泣きますよね。
そしてガイなりメイドなりが泣き止んでくださいとか言いますよね。
その時点では皆が何を言ってるのかわからないけど、漠然と声を上げて行う行為=泣くということが『やってはいけない事だと"わかった"』わけです。
実際泣かなくなったら心なしか皆安心したからこれが正しいのだと"わかった"ルークは今後一切泣かなくなります。

そして第二のきっかけ。
記憶を取り戻してください、以前のルーク様に戻ってください、約束を思い出してください。
そういわれ続けたルークは記憶が大事だと"わかった"のです。
なので全てを覚えておけばいいのか、と曲解。本当に全てを記憶してます。瞬間記憶かつ永久記憶です。
一度言われた事は忘れないし聞いた事も見たことも忘れません。しかしまわりは理解してないと思って目の前で色々堂々と言いまくってます。全部覚えられてますよアンタら。

というわけで形成された特殊な心理状態。
自分が"わかった"事は何であっても全て正しいことだと永久記憶してしまう。
あれです、ちいさい子が「○○は××なんだよー」と冗談で教えられて「そーなんだ!?」って真に受ける。あれのもっと酷い感じというかヤバイ感じです。


以上を踏まえて勉強に関して。

何で勉強するのかがわからないまま「以前は出来ました」と難しい本を渡され内容に関する質問されるルーク。
答えられればいいのか、と"わかった"ので本の内容を一字一句全て記憶します
ほら、全部覚えていれば答えられはしますよね。
ただし意味はわかってません。
例えば1+1の答えは2と知ってるけど、何故そうなるのかがわかってません。

答えれば答える程高度な答えを要求されるので書斎の本を全て読破せんが如く覚えはじめます。
読むのではなくて覚える辺り曲解。
ぶっちゃけ文字ですら『そういう形のものをそう読む』と"わかって"るだけです。ああ怖い。
基礎?なにそれおいしいの??

この辺りでガイが不審に思い始めます。
物凄い難しい本を読んで(正確には見て記憶してる)るルークに「どんな本を読んでるんだ?」とか聞くんですけど、ルークは「『(本の題名)』ってかいてある」としか言わないんです。
何かおかしいな、と思いつつもその時はそこまで。まだルークより復讐重きですから。

さて、ルーク勉強開始といえば癇癪。
このルークも一応最初は癇癪起こしました。だってわからないから。
でも家庭教師は冷たい目だしガイも怒られて困ってるみたいだしクリムゾン氏もいい顔してない。
なのでこれはいけないことだと"わかった"ルークは以後癇癪一切無し。
後似たような理由で我侭も言わなくなり、ついでに怒らなくもなります。
つーかぶっちゃけ段々感情がなくなって参りました。

その後もルークが"わかった"事といえば。
「父上という存在は息子という自分の存在をどうでもいいと思うものなんだ」とか「母上という存在は息子という存在を哀れむものなんだ」とか「使用人という存在は主人に怖い目を向けるものなんだ」とか。
ばれてるよガイ。
ヴァンに対しても「師匠という存在は生徒を物のような目で見るようなものなんだ」とか。だからバレt(略)

鋭いけど「それが当然(常識)だと"わかった"」から不思議に思ってません。口に出さずに脳内で自己完結だから誰も気付きません。

で、ルーク15(5)歳辺りで自殺未遂事件発生です。
原因はナタリア
「約束を思い出してくださいまし」とそれはもう何度も何度も何度もなn(略)言い続けられたルーク。奇妙な心理状態の所為で周りからは大人びて賢そうに見えますが(普段はあんまりしゃべらないからその所為もある)実際の精神年齢は5歳以下です。
が、そろそろ色々と曲解せずとも理解しはじめた時です。曲解の方がはるかに多いですが。

唐突に『約束を思い出せない自分はいらない』と"わかって"しまったんです。

いらないならどうしよう。いなくなればいい?でも屋敷からは出ちゃいけないって"わかってる"し。でもいなくならないと。いなくなるって消えること?多分そうだ。消えるならどうすればいい?この前みた本に魔物は「死ぬ」と消えるって書いてあった。じゃあ死ねばいいんだ。魔物を死なせるには、叩いたり切ったりするって書いてあったっけ。じゃあおれがおれをそうすればいいのか。そっか、おれ、"わかった"よ。

…卑屈とかそういうのじゃなく本当に純粋に"わかった"から行動したというかなりタチの悪い感じですはい。
刃物は危ないから近づけさせてないとは思いますが、使用人の部屋に忍び込めばペーパーナイフの一本や二本くらいはあるでしょう。それを持ち出して自室でお腹をぶっすりと(痛)
泣いちゃだめなのはもう"わかって"ますから声すら上げません。自分で書いてて凹んできました(…)

しかしそこは腐っても公爵家。優秀な治療師呼ぶなんざヘでも無いので死ねませんでした。
ルークが目を覚ますと部屋にはガイの姿。
「なんでこんな事したんだっ」と問い詰められて「だって、約束を思い出せないからおれはいらないんだって"わかった"んだ」とか「いらないから居なくなろうと思ったけど、屋敷から出られないから、消えようと思って。魔物は死ぬと消えるから、死ねばいいって"わかった"から、魔物は叩いたり切ったりすると死ぬって"わかった"から」とか笑顔で言っちゃう。もう笑顔しか表に出せない子になっちゃってるんだよ。
でもガイは知らないし笑顔でそんな事言うから「(泣けばいいのに)なんで笑うんだ!」って言っちゃって。
そしたらルークはきょとんとして「そっか、笑っちゃいけないんだな。"わかった"よガイ」って笑顔消失です。
「違う、そういう意味じゃない」って言っても「??だって笑うのはだめなんだろ?"わかった"から大丈夫だ」と取り付く島もありません。うわーい。
そこでガイはやっと気付きました。取り返しの付かないことをこの子にしてしまった、と。

その後、精神関係に詳しい医師とかに診てもらって、その特殊な精神状態が明らかになるわけです。
公爵家大騒動ですよ。そんなに追い詰めていたとは思いもしませんでしたから(本人追い詰められてる自覚ありませんが。それが正常だと思ってる辺りタチがわr(略)
誰が悪い、どころじゃありません皆悪いのです。ええ。
クリムゾン氏、流石に考えを改めはじめます。つーかぶっちゃけシュザンヌ様がキレました。自分の事も責めつつクリムゾン氏を足蹴にする姿が見られたそうです。あれ、シュザンヌ様最強?

ナタリアもシュザンヌ様から事の経緯を聞いて真っ青ですよ。もし会いたいならば「約束」の事は二度と言わないように言われます。絶対会うな、と言わないのはルークがナタリアの事を嫌いじゃないからです。約束云々除けば幼馴染にはかわり無いですから。
これでナタリアは少しはいい方向に変われ…たらいいなぁ(願望)

そしてガイ、華麗にルーク>>>>(越えられない壁)>>>>復讐化です。
復讐諦めてきれていませんがルーク至上主義化。
実は第一発見者だったガイ。血に沈むルークの姿を見て、仇の息子が死んだという喜びよりルークが死ぬ恐怖の方が先にきてしまったんですね。
確かに難しい本を読んだりして生意気だとは思ってましたが、ふとした拍子に無知を発揮してそれが何というか、きゅーんっときてたというか。しかも我侭言いませんし癇癪も起こさない(それが"わかった"が故の事なのが皮肉ですが)からかわいいものです。
絆されかけていたところにその事件でした。だから余計に揺さぶられてしまったんですね。

ガイ、まずは自分の失言で消してしまった笑顔を取り戻そうと必死になります。
それと同時に今までよりなるべく一緒にいるようにして、積極的に話かけてルークが"わかって"いる事を少しずつ知っていきます。
嘘は吐かない素直な子なんで割りと洗いざらいすらすらと吐きます。
それを少しずつ、本当に少しずつ正しい方向に導こうとしていきます。んでもってすっぽり抜けている基礎の勉強も少しずつ教えていきます。

そしてやっと笑ってもいいという事を"わかった"ルークに狂喜するガイ、華麗に変態です。
ルーク至上主義と化したナタリアもたまに曲解更正作戦に参加して、笑顔にメロメロになってたりする辺り大丈夫だろうか色々と。

で。
ルークが曲解している常識を正そうと教えている内に自分の非常識加減も理解してしまったガイは正しい使用人の有り方も勉強しました。以後は正しい使用人兼護衛です。
ナタリアも同様。王族としての有り方を『文章として』は"わかって"いるルークに丁寧に説明しようと勉強したら、自分の甘さに気付いた感じです。以後正しい王女としての道を邁進。

ファブレ夫妻も色々と気に掛けていきます。メイドや騎士達も、元々ルークの事は嫌いじゃなかったので(傲慢じゃないし、お礼も謝罪もするし)いい雰囲気です。

逆にヴァンはルーク至上主義と化し始めたファブレ公爵家で微妙な立場になってしまいますが、本人気付いてません。気づけよ

なんとかルークの"わかった"に対する解決策をガイが見出しはじめたり。何か色々暴露事件があったりした後。
ND2018。物語の始まりです。





同行者達は最初は非常識だけど段々ルーク至上主義に。
教育的指導対象になりそうな事を教えようとするジェイドからルークを守る為にPT全員で死力を尽くしそうだ。

多分崩落編で終わってレムの塔でローレライ解放だと思う。

要するに淡々と素直で扱いにくく融通の利かないお子様ルークをみんなで愛でてほしいというか(殴

でも誰がどう理解してどこまで知るかによってギャグからシリアスから断罪までオールカバーできそう…。
途中から路線がおかしくなったのは何でだろう…って私がガイ贔屓だからか。

PR

2008/06/04 23:02 | Comments(0) | ネタ

コメント

コメントを投稿する






Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字 (絵文字)



<<発覚 | HOME | バチカル日和>>
忍者ブログ[PR]