*あらすじ*
ある日、ファブレ公爵家子息のルーク様(被験者)が誘拐されました。
公爵家は大騒ぎです、直ぐに白光騎士団を中心とした捜索隊が結成され出立していきました。
その捜索隊とは別に、1人の少年がファブレ公爵家から飛び出していったのでした。
閉ざされた暗い部屋に閉じ込められてどれくらいの時が経っただろう。
師匠は俺を助ける為だと言っていた。
あの場所で見せられた、俺にそっくりな――レプリカ。
あれが俺の身代わりに死ぬのだと。だから俺は此処に居なければならないのだと。
そして俺の代わりにあのレプリカが屋敷に戻されるのだと―――
気付いて。俺は此処にいる。戻ったそいつは俺じゃない。
気付いてくれなかったらどうしよう。俺の代わりにそいつが『ルーク』になるのだろうか。
確かに実験は辛かった。化け物といわれるのは苦しかった。
それでも屋敷に戻れば、辛そうな顔をした父上と母上が抱きしめてくれた。
物心付く前から仕えてくれている使用人の少年も黙って傍に居てくれた。
彼は「自分は貴方様に仕え、護る騎士なのです」と、微笑みながら言ってくれた。
ひょっとしたら、それらは、あの忠誠は、全部あのレプリカのものになってしまうのではないだろうか。
そんな考えに捕らえられた時、どうしようもない不安を覚えた。
いやだ。いやだ。たすけて。俺はここにいるのに――!!
『―――――…』
――不意に、歌が聞こえた。
閉ざされた扉と分厚い壁の所為で外の音は全く聞こえてこないはずなのに…どうしてだろう、その声は
あの、金色の騎士のものに、聞こえたような気がした。
キィ、と食事が運ばれてくる時しか開かない筈の扉が、ゆっくりと開いた。
現れたのは、金色の―――
「迎えに参りました、ルーク様」
遅くなって申し訳有りませんと少しボロボロ服装をし剣を携えた彼は――いつかと同じ微笑みで、そこに居た。
(ガイ様(14歳)華麗にルーク救出。聞こえた歌はナイトメアです。だってローレライの守護者だもんっ☆(…)
ちゃんとクリムゾンパパの許可取ってから飛び出してます。つーかクリムゾンパパは守護者だって知ってますし。
ぶっちゃけ「俺の不注意でルーク様がっ!ルーク様がっ!!ああぁぁぁあぁあぁぁローレライ様俺は一体どうしたらいいんですかローレライ様ルーク様を探してくださいよローレライさまぁぁぁぁ!!」とか取り乱すガイを見てられなくなったんで「いっそお前が探しに行って来い!」って思わず言っちゃって見事に飛び出していったというか(…)
ルークの居場所はローレライが見つけて通信で教えてくれました。
この後公爵家に無事到着したらレプリカルークを届けたヴァンとブッキング→髭終了のお知らせの流れ。ざまぁ(…))